2012年2月23日木曜日

介護を手放す思い

誰にでも青春時代はあると思いますが、今年3回目の年男となる今でも、彼らのおかげでまだまだその『青春』を実感しています。
彼らとは言わずもがな『Hi-STANDARD』です。
昨年9月18日に開催された一大フェス、AIRJAM 2011 のために11年の時を経て再始動した3名。
昨日22日そのHi-STANDARD待望のDVD"LIVE at AIRJAM 2011"が発売されましたw


百聞は一見に如かず。
説明不要です。



感動。
胸熱。
涙もポロリ。

横浜スタジアムの最後尾まで、オールスタンディング。
彼らの思い、しっかり届きました。
思わず続けて2回観ちゃいました。
みなさんも是非チェックしてみて下さい。
一家に一枚の家宝級ライブDVDです。




そんなこんなで寝不足で臨んだ本日の仕事。
多くのことを考えさせられる1日となりました。

何度か書いておりますが、自分の職場は介護保健施設のなかの認知症専門棟でございます。
多種多様な理由により、自宅での介護が難しくなった方々が当施設に入所されてます。

みな認知症を患うことで、それぞれ言動に障害があり、生活に支障をきたしています。
その中でもとくに対応が困難な方がおられます。
先日もその方の行動を抑制すべきか否か、という重いテーマで会議をもつなど現在自分どもが抱える悩みの種でもございます。

その方の施設生活の背景には、ご家族の面会がほとんどなく、疎遠な状態が続いているという現状があります。
「自宅の仕事が忙しい」
「家の者がいくと、本人が帰りたい気持ちになってしまう」
という色々な思い、事情がそうさせてきたことなのでしょう。

今日、久しぶりにそのお宅の方が面会に来て下さいました。
その方の生活ぶりをご覧になっていただき、とくに問題となっていることを説明し、しばらく2人で過ごしてもらったあと、「お忙しいことでしょうが、また面会にいらして、付き添いなどにご協力下さい」とお願いしたところ、「すみません。なるべく来るようにしますね。」と涙を溜めながらお返事をいただきました。

ご家族の真意を窺い知ることは容易ではありませんが、自宅での介護生活に苦労した思いや、施設に母を預けたことや疎遠にしていたことなどの自責の念、自分ども施設に対する申し訳なさ、など複雑な思いがあったことでしょう。
必要なこととはいえ、もしかしたら自分がそのご家族にかけた言葉は、そのご家族の心を責めてしまったかもしれません。
それでも自分たちは、実際に家族が介護に手を触れずとも、絆が切れないよう繋いでいくのが使命だと思うのです。
手をかけるだけが介護ではなく、そばにいること、もっといえば存在を知るということだけで、心が救われる方もいるのですから。


久しぶりに、そんな感慨深い1日でした。
今日は音楽ではなく、詩(うた)をご紹介して終わりにしたいと思います。

自分の大好きな詩人、藤川幸之助さんの作品を。


「旨いものを食べると」
  
旨いものを食べると
病院に入ったまんま死んだ父が
フッと私のそばにやってくる
食わせたかったなあ
あの時無理をしても
(うなぎ)を買ってきて食わせてやればよかった
病院の食事なんて今日は残していいさ
なんて言ってやって
早く出て母の世話をと焦(あせ)ったあまり
症状を隠(かく)して
死んでいった父

自分が大声を出して笑っていると
今老人ホームにおいたままの
母がフッと私のそばにやってくる
いっしょに笑いたいなあ
自分だけ楽しんで
母さんごめんねと
笑い声に
ザバンと水がかかる
ジュッと
いつもの私に戻る

三日前私は
食堂で百五十円やすい
コロッケ定食にした
昨日は
バラエティー番組の笑い声を聞いて
不機嫌にテレビのスイッチを切った
今日も
缶ビールを飲むのをやめた
5ヶ月前に買った缶ビールが
冷蔵庫の中で
飲まれる明日を待っている

     『満月の夜、母を施設に置いて』(中央法規)



…まだまだ精進せねばなりませんね。



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